こんにちは。

グリーンスムージーオフィシャルインストラクター&野菜ソムリエプロの本間純子です。

今回は夏のスムージーに欠かせない人気のタイマンゴーについてコラムに書ききれなかった現地情報を交えてご紹介します。

日本では一年中出回っているタイマンゴーですがもっとも流通量が多くなるのが7月。よくスーパーで見かけるもののひとつがナンドクマイ種と呼ばれる品種でタイ語の「花の雫」を意味します。その名の通り先端のとがったしずく型をしていることがその名の由来です。そしてもうひとつがマハチャノ種。こちらは「のこぎり」を意味し、ナンドクマイ種に比べると少し赤みを帯びた黄色いマンゴーです。

栄養面では、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEと抗酸化ビタミンをたっぷり含んでいるのでアンチエイジングや美肌づくりにも最適です。またβ-カロテンは体内でビタミンAに変わり皮膚や粘膜を強くするので、視力低下や疲れ目予防にも効果が期待できます。

味も栄養価も「果物の女王」の名にふさわしい果物ですがじつは本場タイではあまり熟したマンゴーは好まれないそう。バンコク在住で野菜ソムリエプロの青澤直子さん に話を伺ったところ、現地のタイ人はあまり熟したマンゴーを好まないとのこと。好まれるのは酸っぱい青いマンゴーで熟したものを食べる場合でも甘すぎないものが好まれる傾向だとか。現地では「キアオ・サ・ウェー」という品種が人気のようです。青いマンゴーは唐辛子と塩と砂糖を混ぜた調味料をつけてガリガリポリポリと食べられているようで、あたたかい国の料理独特の甘辛すっぱい味が好まれるんだろうなと思います。今年は猛暑続きで日本にいても酸味のあるサラダがいつもより美味しく感じられるので個人的には納得。

そんなタイの方でも唯一旬の5月頃に食べるのがココナッツミルクで炊いたもち米にマンゴーをのせた「カオニアオ・マムアン」と呼ばれるおやつ。カオニアオ・マムアンの屋台がたくさん出るそうなのでこの時期にタイに行かれる方はぜひチェックしてみてくださいね。

ただし、マンゴーはウルシ科の果物なので皮をむく時、口に入れる時、アレルギーの方は注意が必要です。旅行中に食べて帰国後にかぶれや発疹、口内の腫れがということにならないようくれぐれもお気をつけください。