こんにちは、グリーンスムージーオフィシャルインストラクター&野菜ソムリエプロの本間純子です。

今日は和製グレープフルーツとして人気が高い「河内晩柑に」についてご紹介します。

河内晩柑とは文旦の偶発実生でできた品種で発見された熊本飽託郡河内町(今の熊本市)の地名から「河内晩柑」と名付けられました。

ミカン科ミカン属の柑橘でグレープフルーツと似た果物です。皮はやわらかくて果肉はジューシー。苦味も強くなく酸味がおだやかなのでグレープフルーツの強い酸味が苦手という方にもおすすめの果物です。

 

ただ、この河内晩柑。産地によって名前が異なる柑橘で、

熊本では

河内晩柑(かわちばんかん) やジューシーオレンジ、天草晩柑

愛媛では

宇和ゴールド(うわゴールド)、灘オレンジ(なだオレンジ)、愛南ゴールド(あいなんゴールド)、御荘ゴールド(みしょうゴールド)美生柑(みしょうかん)など複数の呼び名が。収穫量No.1の愛媛県だけあって産地によっていろいろな呼び名があります。

都内では美生柑やジューシーオレンジとして売られているのを良く見かけます。

※こちらは天草晩柑を使ったグリーンスムージー(クレソンの葉、ミント、天草晩柑、王林、水)

同じ柑橘なのに名前が違うと言えばもうひとつ。

それは、、、

「オロブロンコ」「スウィーティー」。グレープフルーツとポメロ(文旦)を交配してできた品種です。

どちらも品種は同じ「オロブロンコ」ですが、アメリカ産のものは「オロブロンコ」、イスラエル産のものを「スウィーティー」という商品名で出回ったため2つが混在しています。気候の違いからオロブロンコは黄色く、スウィーティーは緑色です。11月〜2月あたりの冬の果物です。

そしてもうひとつ、似ている柑橘といえば「メロゴールド」

これは「オロブロンコ」にグレープフルーツ(白)を交配してできた品種です。なのでメロゴールドはオロブロンコの子供といったところでしょうか。

スーパーで見慣れない名前の果物を見かけたらぜひチェックしてみてください。案外知っている果物で産地違いで名前が違うだけなのかもしれませんね。